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受注契約書の読み方・ポイント

先日出たばかりのこちらの本を読んでみました。

Web業界 受注契約の教科書という本を執筆させていただきました。 | モノづくりブログ 株式会社8bitのスタッフブログです

 いやぁ、業界「あるある」ですね・・・。胸が痛い。

だからといってなかなかじっくり吟味もしてないのが契約書。だって、どういう風に見ればいいのかわからないんですもん。

 

そのあたり、この本では丁寧に例を挙げて説明されているので、とってもわかりやすい。

もーっと備忘録になるよう、「契約書のどこをチェックすればよいのか!?」を、かいつまんでまとめてみます。

 

■中途解約権の行使に関する記述はあるのか

支払前に契約が解消された場合、費用を回収できない。

そこで、前もって着手金をもらっておき、契約書には「中途解約権を行使した場合の損害賠償義務の定め」について規定しておく。

こうすることで、発注者が中途解約権を行使した場合、発注者の損害賠償金の支払義務と、受注者の着手金の返還義務とを相殺処理してしまう方法がとれる。

 

■含まれるもの・含まれないもの・決まっていないものは明確になっているか

契約を交わす時に完璧な仕様が決まっていることはまずない。でもそこで予想されること、今決まっていることなどを記載する。

仕様や業務内容を列挙して、含まれるもの・含まれないものを明確にする。また、決まっていないことも書いて、「決めるために協議を重ね、その内容次第では代金や納期も変更になる」と書く。

 

■仕様変更が行われた時の対応方法は記載されているか

仕様変更によるトラブルを避けるためには、契約書の中に仕様変更に関する条項を設けて、変更契約書など厳格な手続きをしなくとも仕様変更が行えるように規定しておく。そうすると、覚え書きや議事録などである程度防ぐことが出来るようになる。
 
さらに、仕様変更の交渉がまとまるまでは、従前の仕様に基づいて作業を進めてよいという規定をしておく。
 

■対応の時間帯・曜日などの記述はあるか

限度無く営業日、営業時間内以外の対応を防ぐために、それを越えて対応する場合の加算料金に付いても規定しておく。
 

■瑕疵に関する記述はあるか。

・範囲
・検査方法
・検査期間
・不合格通知の方法
・合格みなし規定
・修正作業の期間
・修正作業の内容
・過失責任
に関する内容を確認。
 
 
どうも性善説的に「お互いの利益のために」とか考えちゃいますが、契約書って自分に少しでも有利な条件にするべきなんですね。なので、最後の「瑕疵」関連も、範囲は狭くチェックはゆるくさせるように持って行った方が良いそうです。当たり前か。
 
 
具体的にどんなところを気をつけるべきか、さらには、他のトラブルも出来るだけ防ぐためにはどうすれば良いのかなどの知恵を授けてくれるので、この本はいいですねー。
 
もっとも、この知識をフル活用しないといけない場面に出くわす機会が少ないのが一番良いですけどね!
 

 

Web業界 受注契約の教科書 Textbook for Business Contracts in the Web Industry

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